2012年度 第1回 農村計画本委員会(拡大主査・幹事会) 議事録
日時:2012年4月25日(水) 15:30〜17:00
場所:建築会館ホール
出席者: 委 員 長 岡田知子 (敬称略)
幹 事 北澤大佑(文責)
委 員 後藤隆太郎・斎尾直子・佐藤栄治・重村 力・山崎義人
小委員会 三笠友洋・高橋隆博
オブザーバー 川口友子
T.報告事項
1.学術推進委員会報告
(1)大会関係
・ 2012年度大会の農村計画分野の投稿数(90編、前年より21編減)が報告された。
・ 学術推進委員会にて、2013年度大会を北海道大学にて8月30日から9月1日に開催することが決定された。
(2)予算について
・ 学術推進委員会では調査研究委員会の予算配分方法について見直しの検討に着手する。
ü 会費収入連動型の配分
ü 成果還元型の配分(催し物による収益や損益、出版物の印税収入の還元、大会での発表題数の反映、等は既に行われている)
・ 予算配分方法の再構築について6月30日までに各委員会から意見・要望を提出することとなり、本委員会で以下の意見が出された。
→ 地方で委員会を開催する際の費用が必要となる。
→ 他の委員会と比較すると、地方で活動している委員の割合が多いことから、委員会を地方開催とした方が経費の削減となる場合もある。
→ 催し物と委員会を同日に開催することは、多忙な委員を参集する効率的な方法であるが、委員会に係る旅費を使うことができない。
→ 上記のような経費削減、委員参集の効率化等の点からも有益となるような場合では、理由書等を提出、認可を受けることで支出ができるような仕組みとして欲しい。
→ 基本部門、研究部門の融通、活動予定にない出版物を発行することとなった場合の扱い等。
→ 基本部門、研究部門の予算運用については、学会の予算運用ポリシーに照らした対応が必要となる。
(3)学会賞等の受賞
・ 重村力君(神奈川大学)が2012年度日本建築学会賞(論文)を受賞、佐藤栄治君(宇都宮大学)が奨励賞を受賞したことが報告された。
U.審議事項
1.2012年度大会農村計画部門研究集会(PD・研究懇談会)について
(1)研究協議会
・ 集落復興再生小委員会が中心となり、テーマを“新たな漁村のかたち−東日本大震災からの復興−”とし、以下の内容についてとりまとめた。
日 時:9月13日 午後
司 会:岡田知子(西日本工業大学)
副司会:後藤隆太郎(佐賀大学)
記 録:鈴木孝男(宮城大学)
主題解説(仮):三宅論(岩手大学)・・山田町および田野畑村野復興計画
山本俊哉(明治大学)・・陸前高田市広田地区の復興計画
三笠友洋(神奈川大学)
竹内泰(宮城大学)・・「番屋プロジェクト」について
勝川俊雄(三重大学)・・漁業復興
コメンテーター:重村力(神奈川大学)
まとめ:後藤隆太郎(佐賀大学)
・ 資料集の作成は、後藤隆太郎君(佐賀大学)が主担当者となり執り行う(春季学術研究会資料と連動して作成する)。
・ なお、研究協議会とあわせて日本建築学会賞(論文)を受賞した重村力君の記念講演を開催する。
(2)研究懇談会
・ 国土計画小委員会が中心となり、東海地方を事例とした国土計画構造の検証をテーマとした研究懇談会を企画する。
・ 委員会で協議により下のようなテーマ(主題)への変更を打診することとした。
「東海の地域づくりにみる農と工のローカルな関係−国土計画のあり方の検討−」
日 時:9月12日 13:30〜17:00
司 会:齋藤雪彦(千葉大学)
副司会:壽崎かすみ(龍谷大学)
記 録:坂本淳二(広島国際大学)
趣旨説明:高橋隆博(地域・建築設計工房)
主題解説:杉田昌也(八千代エンジニヤリング)
・・・全国事例分析にみる「地域計画」の典型化
山本薫久(@とよた都市農山村交流ネットワーク)
・・・愛知県豊田市での農山村へのシフト
岩田俊二(三重短期大学)
・・・三重県津市のまち・むらづくりの検証
柳田良造(岐阜市立女子短期大学)
・・・岐阜県での農山村地域づくり
まとめ:三橋伸夫(宇都宮大学)
2.春季学術研究会について
(1)研究会の開催
・ 東日本大震災後から各研究室で取組まれている復興支援について紹介を受け、現段階の課題を整理し、農村計画委員会として取り組むべき支援や研究について議論する場として春季学術研究会の開催を企画する。
名 称:春季学術研究会「復興支援の取り組みと被災地の現状」
日 時:2012年6月30日(土)13:00から
会 場:東北工業大学サテライトキャンパス
司 会:未定
講 演:重村研究室(三笠友洋君)・・大船渡市三陸町越喜来地区
三橋研究室(佐藤栄治君)・・釜石市箱崎地区
福屋研究室(福屋粧子君)・・牡鹿半島の農山漁村集落再生・アーキエイドの活動
新井研究室(新井信幸君)・・長町駅再開発地区の仮設住宅カスタマイズと荒浜地区の集団移転問題
菊池研究室(菊地義浩君)・・遠野の後方支援
まとめ:沼野夏生(東北工業大学)
・ 研究会の前後日に各研究室がホストとなり参加希望者による現地視察を行うことを検討する。
ü 視察対象となる場所、日程などは各研究室が窓口となり調整する。
ü 移動手段、宿泊先の確保は参加者が行う。
ü 各研究室の連絡先を提示して、研究室ごとに参加者をとりまとめる。
(2)資料の作成
・ 農村計画委員会における震災復興の取り組みにあたり、特に東北地方の民家研究資料の収集を行うことが必要とされる。
・ アウトプットは春季学術研究会、大会研究協議会、小委員会での活動に活かし、場合によっては書籍として発行することも考え、資料集を作成する。
・ 民俗建築学会、建築士会、建築家協会、民家研究者にコンタクトをとり、資料収集により三陸地方を中心とした民家研究および研究手法のレビューを行う。
・ 集落復興再生小委員会(後藤隆太郎君)、集落居住小委員会(山崎義人君)、国土計画小委員会(高橋隆博君)が中心となり、各分野からの資料収集を行う。
3.委員の委嘱
・ 農村計画本委員会に篠崎健一君(創建一級建築士事務所)を委員として委嘱することが承認された(委員追加のため任期2012年4月1日〜2014年3月31日)。
・ 集落居住小委員会(主査:山崎義人君)に以下のメンバーを委員として委嘱することが承認された。
佐久間康富君(大阪市立大学)
内平 隆之君(兵庫県立大学)
柴田 祐君(大阪大学)
田口 太郎君(徳島大学)
野村 理恵君(北海道大学)
姫野 由香君(大分大学)
藤原ひとみ君(神戸大学)
八木健太郎君(西日本工業大学)
遊佐 敏彦君(早稲田大学)
(以上、委員追加のため任期2012年5月1日〜2014年3月31日)
4.その他
○東日本大震災調査復興支援本部 復旧・復興支援部会について
・ 支援本部で検討されている調査報告書について、農村計画委員会より下の点の質疑を行う。
ü 農村計画委員会が執筆担当する内容の枠組みについて「復興の論点」を加えることが可能かどうか。
ü 現在検討されている内容は、これまでの調査成果の報告という位置づけであるか、新たな調査を必要とするものであるか。
ü 追加調査が必要な場合、調査予算がつくのか。
ü 福島県の原発事故をどのように扱うのか(特に構造分野との兼ね合い)。
・ 以上の内容について、復旧・復興支援部会(4月26日開催)での審議結果を改めて報告する(委員:後藤隆太郎君)。
以上